コラム

二世帯リフォーム事例から見る、円満同居のすすめ

二世帯同居を考えている方にとって一番の悩みは、「親や子ども夫婦とうまくやっていけるか」ということではないでしょうか。今回は、複数の二世帯同居リフォーム成功事例から、円満同居の秘訣を学んでいきましょう。

二世帯同居型のタイプ別リフォーム

二世帯同居型のリフォームは、親世帯と子世帯のスペースが明確に区切られた「完全分離型」、リビングなど大きな部分を共有する「部分共有型」の2タイプに分けられます。
二世帯同居での家族円満なコツは、なんといっても「共有」と「プライベート」のすみ分けです。設計段階でどのタイプの二世帯にするのかを、家族でしっかりと話し合っておきましょう。

二世帯同居リフォームで円満同居に成功したケース

今回は「完全分離型」と「部分共有型」タイプの二世帯同居リフォームで円満同居に成功したケースを、リフォームのアイデアとポイントとともに紹介します。

まずは「完全分離型」ケースの成功例です。
単身になった母親との同居を決めたAさん夫婦は、古かった2階建ての実家を3階建てに大規模リフォームしました。
1階部分は母親、2・3階部分は子世帯の住居です。世帯ごとの専用玄関を作りながらも、子世帯の玄関ホールに親の家につながるドアを設けました。

このリフォームのポイントは、それぞれの世帯のプライバシーを重視したことです。二世帯同居といえども、親・子それぞれのスペースを独立させることで、適度な距離感を保ちながら円満同居を実現させています。

次に「部分共有型」ケースの成功例です。
両親2人暮らしの実家に、夫婦と子どもの4人が同居することになったBさん。6人全員がゆったりとくつろぐことができるように、LDKを共有する「部分共有型」リフォームを行いました。LDKからは、各部屋につながるようになっており、LDKは家族全員が集合する広場のような場所になりました。

このリフォームのポイントは、LDKに集まった時には、家族としての一体感を十分に得ることができることです。なおかつ、各自の空間もしっかりと確保されているので、各世帯がストレスなく、円満に生活することができます。

円満同居の秘訣は「距離感」

昔ながらの二世帯同居といえば、一方の世帯がもう一方の世帯に加わるだけでした。
二世帯同居型のリフォームで円満同居に成功している事例をみると、適度な「距離感」を保ちつつ、家族としての一体感と、個人や世帯ごとのプライベート空間が必要ということがわかります。
円満同居を実現するには、昔ながらの感覚ではなく、家族が互いのプライバシーを尊重し、ストレスフリーな空間を作り出すことが大切です。

二世帯同居型のリフォームで円満同居を実現するためのリフォームの秘訣をご紹介しました。
二世帯同居型のリフォームでは、世帯ごとのライフスタイルに合わせた適度な「距離感」と、個人や世帯ごとのプライバシーの尊重が大切です。そのためにも、まずは家族が遠慮なく意見を出し合い、家族全員が納得するまでリフォーム計画を検討するとよいでしょう。

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