コラム

中古住宅も素敵に生まれ変わるリノベーション

近年、住宅の性能や価値をアップさせるリノベーションが注目を集めています。
中古住宅の場合、新築に比べてコストが抑えられるため、自分好みの設備や空間デザインに、より予算が使えます。家族構成やライフスタイルに合わせて、住まいをつくり変えてみませんか。

中古物件のリノベーションで多い施工内容

部屋をつなげて開放感のある空間に
ひと昔前の物件は、田の字型に細かく部屋が仕切られているものがほとんどです。空間を遮る壁や引き戸を撤去すれば、水回りを移動させることなく、2部屋続きの大空間LDKにリノベーションできます。また、使用していない2階の部屋などをつなげ、防音性能のあるオーディオルームや、壁面収納が充実した書斎などにリノベーションするケースも人気です。

壁付けキッチンI型を対面式キッチンに
広く間取りを取ったLDKなら、対面型キッチンにリノベーションできます。ダイニングの方を向いて調理や食器洗いができるので、家族とのコミュニケーションも円滑になるでしょう。
空間を広々と見せたい場合は、手元を隠す立ち上がりのないフラットタイプのキッチンがおすすめです。ただし、物件によりレンジフードやダクトルートが移動できない場合があるので、事前にチェックしましょう。

畳や複合フローリングを無垢材に変えて好みの内装に
床を無垢材に張り替え、壁や天井を味わいのある漆喰で仕上げれば、デザイン性はもちろん、住まいの断熱性、吸湿性などがアップします。夏は涼しく、冬は暖かく過ごせるのでおすすめです。

リノベーションに適している中古物件とは

2000年6月以降に確認申請されている物件
中古住宅は状態がさまざまなので、リノベーションに適した物件を見極めることが大切です。木造一戸建ての場合、改正建築基準法(現行法)が施行された2000年6月以降に、確認申請された物件がひとつの目安です。それ以前に建てられた家は耐震性能が低いおそれがあるので、安心して暮らすために耐震補強工事を施しましょう。
(※2019年2月現在)

重量鉄骨造の築古物件
日本は築20~30年で不動産評価がほぼゼロになるため、市場では解体を前提として売られているケースが多くなります。しかし古い建物でも、強い構造にこだわった大手ハウスメーカーの重量鉄骨造物件など、現在の耐震基準を満たしているケースも多々あります。状態の良い築古物件を見つければ、耐震補強工事や劣化部分の補修を施し、新築と同じような住環境が実現できるでしょう。

木造軸組工法の物件
木造軸組工法は、柱や梁、筋交いなど木材の組み合わせで家を支える、日本の伝統的な工法です。軸を移動させれば強度を保てるので、自由度の高いリノベーションが実現できます。
一方、北米で主流の2×4(ツーバイフォー)工法は、軸ではなく面で住宅を支えます。合板パネルで床と壁を組み立てて支えているため、簡単に壁を動かせません。リフォーム会社の技術にもよりますが、構造に難が出ないよう計算しながら梁を開口しなければならないため、リフォームの自由度は比較的下がります。

長く住める住空間実現のため、まずは中古住宅の耐震性、劣化具合などの調査をご相談ください。ご予算・ご希望に応じたリノベーションをご提案させていただきます。

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