コラム

動線を考えよう!家事をしやすいキッチンづくりのポイント

毎日、家族のために食事をつくる場所であるキッチン。できるだけ効率よく家事が進められように、動線についてはしっかり考えたいところです。
具体的にどのように動線を工夫すれば家事がしやすいキッチンになるのか、そのポイントをご紹介します。

家事動線をふまえてキッチン収納のレイアウトを考える

キッチンにおける家事動線とは、調理を行う際にどのような動きをしているのかを線で表したものです。まず、自分がキッチンの中で毎日どんな順番で動いているかを振り返りましょう。
このとき、「冷蔵庫から食べ物を出すのに時間がかかる」「食器を棚にしまうのが面倒」など思い当たることがあれば、家事動線を見直すことで改善される可能性があります。

たとえば、調理をするときは冷蔵庫や調理台、シンク、ガスコンロの間を少しでも少ない歩数で移動したいものです。できれば、移動する動線が三角形(ワークトライアングル)を描いていると、より理想的な動線になります。食材や調味料の保管場所を調理台の近くに変えるだけでも移動が少なくなり、作業時間を大幅に短縮することができます。
また、食器を棚にしまうときは、使う頻度を考慮すると便利です。毎日使う食器は、取り出しやすく、なおかつ片付けやすい場所がベスト。引き出しや吊り戸棚、シンク下、壁面などの空いたスペースも上手に活用し、必要な道具や調味料はできるだけ手が届く範囲に収納できるようにすると、スムーズな動線が確保できます。

キッチンのレイアウトを変える

調理場所に対して冷蔵庫の扉の開閉側が遠い場合は、動線を考えてレイアウトを考え直す必要があります。
とはいえ、調理台、シンク、ガスコンロは簡単に動かすことができないので、食器棚や冷蔵庫を調理台の正面に移動させたり、炊飯器を置く棚を設置したりすることで動きの無駄を減らします。そのほか、吊り下げ式の収納を新しく設置するのも、動線を妨げないのでおすすめです。

動線を最適なものにするためには、キッチンにある電化製品や食器棚のレイアウトを変えることが重要ですが、電化製品とコンセントの場所が離れているために、移動が制限されるケースがあります。
事前に配線計画を考えずに電化製品を購入してしまい、いざ取り付けようとしたら思った場所にコンセントがなかったという経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。この場合は、延長コードなども使用して対応します。

キッチンのリフォーム

収納を考えたりレイアウトを変えたりしても家事動線が定まらない場合は、思い切ってリフォームを行うのもひとつの方法です。
調理スペースを広く確保できるように棚をつくったり、キッチンの通路の幅を広げたりして、少しでも家事の効率を上げられる環境を整えましょう。また、レンジフードやシンクを汚れがたまりにくい製品に変えることで、掃除の手間を減らすこともできます。
家庭によっては、システムキッチンへの大がかりなリフォームもおすすめです。

家事がしやすいキッチンをつくることは、毎日の作業負担を大きく減らすことに繋がります。できるだけ使い勝手をよくして、楽しんで調理ができるようなキッチンを目指しましょう。

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