コラム

意外と広い、冷蔵庫上のスペースを収納に活かそう

冷蔵庫の上にぽっかりと空いたスペース、そのままにしていませんか?背丈ほどもある大型冷蔵庫だと、その上は手が届きづらいので使い道はないと思いがちです。しかし、実は収納として活用することが可能。小・中型冷蔵庫の場合も含めて、方法を考えてみましょう。

【作業前に】放熱している箇所を確かめる

冷蔵庫上の収納を考える前に、まず確認しなければいけないことがあります。それは、お使いの冷蔵庫がどこから放熱されているかを確認することです。
冷蔵庫は庫内を冷却するために放熱していますが、放熱する箇所が機種によって異なるためです。
従来型の冷蔵庫は背面から放熱しているタイプが多いですが、最近のものは側面や天面から放熱するタイプが主流になっています。なお、「耐熱トップテーブル」と表示されているものは、冷蔵庫の上に直接ものを置くことができるタイプです。

放熱がきちんとされないと余分な電気代がかかったり、庫内の冷えが悪くなったりします。さらには故障の原因になることさえあります。
お使いの冷蔵庫の左右・背面・上部にどれ位の隙間(放熱スペース)が必要なのかを、取扱説明書でしっかり確かめましょう。そして、必要とされる放熱スペースを十分確保した上で、冷蔵庫上を活用してください。

大型冷蔵庫の上へ収納を作る場合

冷蔵庫の左右に壁や吊り戸棚があれば、100均でも手に入る突っ張り棒が役立ちます。冷蔵庫の天面の上へ、突っ張り棒を手前と奥の2本、平行になるように渡します。その上におしゃれな紙箱やカゴを置けば、簡単な収納の完成です。
中身がホコリをかぶらないように、箱やカゴはフタ付きのものが向いています。収納するものは、普段使わないプラスチック容器や少量の布製品など、ごく軽いものにしましょう。

もしもう少し耐荷重が欲しいなら、ネット通販やホームセンターなどで売られている突っ張り棚が有効です。ただし背丈のある冷蔵庫上の収納では、地震などでの落下の危険や出し入れの大変さを考えて、耐荷重に関わらずあまり重いものを置くのは避けましょう。

冷蔵庫上の収納用に、工夫が凝らされた専用のアイテムも数多く販売されています。
一例として、背の高い大型冷蔵庫には、天面に直接取り付けるタイプの収納棚があります。冷蔵庫の放熱性を考慮した構造になっており、収納物の落下防止のための扉が付いているものや、天井に突っ張りで支えることで耐震性を高めたものなどがあります。

小・中型の冷蔵庫の場合

小・中型の冷蔵庫には、冷蔵庫を丸ごと囲う形で収納する専用ラックがおすすめです。ラックの棚板を調節すれば、冷蔵庫の上に電子レンジや炊飯器などを省スペースで置くことが可能になります。ラックの素材や色もさまざまなので、好みに合わせて選べるでしょう。

冷蔵庫上のスペースは、突っ張り棚や、冷蔵庫の天面に取り付ける収納棚を使って有効活用しましょう。ただし、放熱の妨げにならないよう、取扱説明書を必ず確認してください。

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