塗り壁が簡単にできる!珪藻土を使ったDIYの方法とアイデア
近年、魅力のある壁材として注目を集めているのが、珪藻土(けいそうど)です。珪藻土の壁にはどのような特徴があり、どの部屋に向いているのでしょうか。珪藻土を使った塗り壁DIYについてご紹介します。
珪藻土の壁の特徴
珪藻土の際立った特徴として、表面に多くの小さな穴が空いていることが挙げられます。
この小さな穴で水分を吸収したり放出したりすることにより(吸放湿性能)、表面を常に乾燥した状態に保てます。キッチンやバスルーム、洗面台など、水に濡れやすい箇所で珪藻土のアイテムが用いられることが多いのはそのためです。
この吸放湿性能は、壁材としても役立ちます。湿度の高いときには湿気を取り込み、乾燥した日には湿気を空気中に放出するので、部屋の湿度を快適に保つことができるのです。
また、この小さな穴により優れた脱臭効果がある点も見逃せません。家の中にいるとなかなか気付かないにおいを、水分とともに自然に取り除いてくれます。
そのほかにも耐火、断熱など優れた特徴があり、壁材として人気があるのも納得できます。
珪藻土の壁材を選ぶときのポイント
珪藻土はそれ単体では固まらないため、壁材として使う場合にはつなぎを混ぜます。つなぎ材として何をどのくらい入れているかは、製品によって異なります。選ぶ際には、珪藻土の割合やつなぎ材の種類、施工のしやすさなどを比較しましょう。
中には、一度塗りでよいもの、壁紙の上から塗れるもの、粉が落ちにくいものなど、さまざまな特徴のある製品も売られています。好みや使う場所に応じて選んでください。
また、珪藻土にはすでに適量の水で練ってあるタイプと、自分で水を加えて練る粉状タイプがあります。前者は作業工程が減る分楽ですが、やや値段が高いのと、決められた期限内に使い切らなければならない点を覚えておきましょう。
DIYで珪藻土の塗り壁に挑戦
珪藻土の壁をつくる際には、コテやコテ板、バケツ、ゴム手袋、防塵マスク、マスキングテープ、養生に使うシートや古新聞などが必要です。
作業前には、部屋全体を掃除しましょう。壁にホコリやゴミがついていると、ムラなく塗るのが難しくなるためです。次に、珪藻土を塗らない窓やドア、床、コンセント、各種スイッチなどを全て養生したら、いよいよ塗りの作業です。
塗り方の自由度は高く、均一に塗る方法もあれば模様をつけて塗る方法もあります。珪藻土が乾く前に養生を剥がして終了です。珪藻土が乾いてから養生を剥がすと、壁に塗った珪藻土が一緒に剥がれることがあるため、必ず乾く前に行いましょう。
珪藻土の壁に向いている箇所
寝室の壁を珪藻土にすると、湿気が高い夏の夜でも、壁がある程度湿度を吸収してくれます。断熱効果もあるので冬は冷えにくくなり、どの季節でも気持ちよく休めるでしょう。
そしてダイニングにも向いています。鍋物や焼き肉などを食べても、においが残りにくくなるため快適です。同じような理由でキッチンに使うのもおすすめですが、油汚れが気になる箇所はタイルなどの別素材を用いて、そのほかの壁に珪藻土を併用する、という使い方がよいでしょう。
実用性が高く、塗る自由度も高い珪藻土。DIYで快適かつおしゃれな空間をつくりたい人は、ぜひ取り入れてみてください。